ボリビア旅行記

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コパカバーナ旅行記

ペルーボリビア国境の門 バスはペルーのプーノからボリビア国境の町コパカバーナに向けて発車した。 天気は晴れ。空気が綺麗なので空の青が深い。 バスは順調に走り、国境の二キロ手前の街で両替とトイレ休憩のため数十分停車し、再び国境へ向かう。

 国境に着くと乗客全員がバスから降ろされ警察とイミグレでパスポートチェック&スタンプを押してもらう。 スタンプをもらったらボリビア側へ歩きレンガ造りのアーチ型の門を抜ければボリビアだ。 ボリビア側ではイミグレへ行き入国手続きを行う。規則だと黄熱病予防接種の証明書(イエローカード)が必要に なるのだが、私と同じバスに乗っていた人は持っていなくても問題なかったようだ。 係員によっては金目当てで難癖つけてくる奴もいそうだから運が良かったのだろう。

 全ての乗客の手続きが終了したら再びペルーから来たバスに乗りコパカバーナへ出発。 浅黒い男がバスの車内でコパカバーナの町への入場料一ボリビアーノ(約一〇円)を受け取りに来るので支払う。 少し走ると町に入り、高そうなホテルに寄った後に広場で停車する。 どうやらここが終点のようだ。

プーノから乗ってきたバス バスが一緒だった日本人大学生四人とレストランに入り 注文してからなかなか来ない昼食にやきもきして食べ終え 彼ら四人はこのまま次のバスでラパスに向かうということだったので別れる。 そのうちの一人と私と実家が近くて驚いた。 それにしても大学生って若いなぁ。。。

 私がコパカバーナで途中下車したのはインカ帝国の初代皇帝マンコ・カパックが生まれたという太陽の島(Isla del sol)に行こうと思ったからだ。 昼のバスでコパカバーナに着いて、太陽の島に行って帰ってくると夕方のバスでラパスへ行ける。 現地滞在は一時間程度だがどんな所か興味があった。 ちなみにチチカカ湖には月の島(Isla de la luna)もあるようなのだが定期便がなかったので訪問は断念した。

コパカバーナの船着場 船着場へ向かう途中に旅行会社でボートのチケットを売っていたので一五ボリビアーノで購入。 ここに荷物を預かってもらい身軽になって船着場へ。 白い錨を模したオブジェが印象的だ。

 船には船内だけでなく屋根にも座席があり旅行者には屋根が大人気。 私が乗船したときにはすでに屋根の席は満員だったので船内の座席へ。 船に乗り少し待つとゆっくりと出航した。 ここからは約一時間半で太陽の島に着く。

太陽の島から空と海を 船員に戻りの時間を確認し入島料五ボリビアーノ払って上陸。滞在時間がほとんど無いので早足で先へ進む。 この島は急な坂道を上る必要があるのと標高が高くて空気が薄いのがあって結構しんどい。 ある程度進むと町があって、レストランや宿があった。 一番上まで行こうと思ったが時間的に厳しかったので断念。 戻ろうとするとマチュピチュで会った人とばったり再会。 彼はこれから頂上まで行くと言い別れる。

 上りと同じく写真を撮りつつ早足で下る。 島の上から見えるチチカカ湖や空はまるで人為的に色を足したのではないかという程、青が鮮やかだ。 日本ではありえない青さに海外、遠い南米に来たんだなぁと実感する。 途中、インカの水飲み場と呼ばれるインカ時代から使われている水汲み場に寄ってから船に戻る。

コパカバーナに戻ってきた 急いで戻ってきた割には船はしばらく停泊したままだった。 やはり南米時間か… すれ違った彼も少し遅れて船に戻ってきた。 ちゃんと頂上まで行ってきたそうだ。 二十代の後半と言っていたが体力あるなぁ。

 しばらくすると船は出発する。 来た時と比べるとだいぶ乗客が減った。 泊まっていく人が多いようだ。

 帰りは強い風に吹かれながら彼と屋根の座席で話をしていた。 すると私がフリーで働いていた時の現場に私と同じ時期にいたらしい。 こんな所でそんな人と会うとは世間は狭いなぁ。

コパカバーナの教会 そしてコパカバーナ。 預けた荷物を受け取りバス乗り場へ行くと、インディヘナがラパスへの道をブロックしているから 今日はもうバスが出ないのでここで一泊しろだって… あぁ、パロ(ストライキ)か。ここは南米なんだなぁと改めて実感する。 スペイン語で話をしていたので彼に日本語でその旨を伝える。 次のバスは翌朝の七時に出ることを確認。 ただ彼は私と違うバス会社を使って来たようでその会社だと出発が午後らしい。 なのでそのチケットを捨てて私と同じ会社のバスのチケットを買おうとしていたのだが 全く伝わっていなかったようなので私がバス会社の女性にスペイン語で説明して無事購入完了。 人の役に立てるのは嬉しいもんです。

コパカバーナの市場にて そして各自で宿をとり、夕方のバスでコパカバーナに着いた他の日本人と一緒にコパカバーナの町を散策。 印象に残ったのは坂の上にある大きな教会。 こんな田舎町でもこんなに立派な建物が建つんだな。 そういえばこの町はラパスから手軽に来られる観光地という位置づけらしいから金持ちが金を落としていくのだろうか。

 散策の途中、彼がズボンが破けて寒いというので服屋に入ってタイツを購入。 タイツはスペイン語で何というのか知らなかったのだがズボンの下に履いて 温かいのと適当に説明したらちゃんとタイツが出てきた。 すごいな俺のスペイン語。南米に来たのは4年半ぶりだがまだまだやれるもんだな。

 この後三人で夕食とちょっとビールを飲んで気分よく就寝。 そして翌朝少し出発は遅れたがラパス行きのバスに乗りコパカバーナを後にした。 Adios Copacabana! Hasta la vista!

ラパス旅行記へ続く

コパカバーナ(Copacabana)

 ラパスからバスで約4時間、ペルーのプーノからはバスで約3時間の所にあるチチカカ湖に面した国境の町。 インカ帝国初代皇帝生誕の地と呼ばれる太陽の島への拠点になっている。

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