インドネシア旅行記

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ジャワ島旅行記

2010年4月29日 スラカルタ近郊の遺跡スクー寺院、チェト寺院へ

出勤のためか朝からバイクが多い 目覚ましの鳴る10分前に目を覚ます。 さすが早寝しているだけのことはある。 アラームをセットしたのはこの旅で初めてだがこの調子だと今回の旅では使わなくて大丈夫かな。

 さっさと身支度を整え出発する。 この宿からツアーを申込んだ先は大通りを挟んで500メートル程しか離れていない。 迷いようもなく約束の10分前に到着。 するとドライバーは既に待っていた。 もっと時間にルーズかと思っていたがやるなぁ。

 朝飯を食べたか聞かれまだだと言うとここで食べていくかと。 ここはレストランも併設されているようだ。 腹が減ったのでトーストと玉子焼きの朝食を摂ることにした。 彼の知っているつたない日本語で会話しながら食事をする。 そして予定より10分遅れで出発。

バイクに乗りながらノーファインダーで 天気は晴れ。 朝早いのでまだ刺さるような日射しはない。 そして今日はバイクの後部座席に座っているので風を感じるため暑さはほとんど感じない。 ちなみにフルフェイスのヘルメットを乗車時に渡され頭部に開放感はないが バイクで走るのは気持ちいい。私はバイクを運転したのは自動車教習所で原付教習をして以来 全くないのだが、バイク好きの人がバイクを勧める理由がわかるような気がした。

 ソロ市街を抜け東へ向かう。 郊外に出ると水田が広がり、日本と同じ水田の匂いがしてくる。 田んぼのある風景というのは外国であってもノスタルジーを感じるなぁ。 更に進むと上り坂が続く。今日訪れるスクー寺院もチェト寺院も山の中腹にあるそうだ。

スクー寺院には謎のピラミッドが!? ノロノロとキツイ上り坂を進み、出発して1時間でスクー寺院に到着。 この寺院は15世紀に建立されたヒンドゥ寺院で、土着信仰とヒンドゥ教が組み合わさり ジャワにある他の遺跡とは様式が異なる。 寺院の入口と奥にピラミッドのような建造物や、遺跡内のレリーフや彫像も 顔がユニークだったり、仕草がおかしかったりするのだ。 例えばいきり立った男性器を左手で掴んだ像や、何故か亀の大きな像があったりする。

 バイクの運転手はガイドも兼ねていて境内を説明してくれる。 レリーフはラーマヤナと他の物語を元にしているだの (名前のわからなかった物語は美人が呪いをかけられて醜くなって最後は呪いが解けるという内容らしい) ガルーダはビシュヌ神の乗り物でインドネシアの国鳥だということなど。 ただ英語なので部分的にしかわからんかった。 中学から大学まで英語の授業はあったんだが好きになれなくてほとんど忘れた。 自分が旅することがわかっていればもっと勉強したんだろうに。

大雨の中女性が仕事を続けていた スクー寺院は2時間ほど写真を撮りつつぶらぶらしていた。 ガイドは最初説明した後はバイクのところで待っていた。 次はチェト寺院へ向かう。ポツポツ雨が降り始めた。 次第に雨脚が強くなり途中小屋で雨宿り。 スクー寺院に向かう途中に山が見えてその上は雲がかかっていたのだが あの雲が下に降りてきたようだ。

 雨宿りしていた小屋の周りは一面茶畑。 麻袋に積んだ茶葉が詰められて無造作に置かれている。 雨の中、傘を被った女性たちが畑で働いている。 日本で飲んでいるジャワティーはこういう畑から来ているんだなぁ。

チェト寺院に着いたが霧でほとんど前が見えない 少し待ったが止む気配はなし。 ガイドがこれ位の雨は長引くから行こうというので先へ進む事にした。 そして強い雨の中カメラを庇いつつ再スタート。 雨は強くなったり弱くなったりを繰り返し、更に走ること20分でチェト寺院へ。 着いたはいいが、ひどい霧だ。ただ雨は止んだ。 ガイドは寺の概要をざっと話して俺は待っているからと言うので1人で寺へ。

 霧で数メートル先ですら霞んでしか見えない。 これじゃ寺の全体が全くわからんなぁと思いつつ 通路に従い前へ進んでいく。 この寺院も土着信仰とヒンドゥー教が合体して出来た特徴のある彫刻や彫像が印象的だ。 本殿へ向かう途中、足元に大きな亀の石壇があったり、鬼のような顔をした彫像が置かれている。 不思議な雰囲気はスクー寺院と同じだがここは遺跡ではなくまだ信仰する人が訪れる 生きた寺院だということだろう。 所々にわら吹屋根の小屋があり、その中に偶像が置かれ線香が焚かれている。

霧のチェト寺院 スクー寺院より辺鄙なところにあるのだが参拝者はチェト寺院の方が多かった。 一番奥の本殿はスクー寺院と同じくピラミッド型。ただ、こちらの方が小さくて上に登ることは出来なかった。 本殿の近くで休憩していたら次第に霧が晴れてきて伽藍の様子が見えるようになった。 かなり細長く、緩やかに上っている。 所々に2本対になった柱があり、それが門のように見える。

 バイクへ戻る途中におっさんが変な方向を指差して英語ではない言葉で何やら言っている。 指差す方を見ると道がある、看板があったので見ると他のお寺があるようだ。 どんな寺だろうと思って数百メートル先に進んだが見つからなかったので断念して引き返した。 どう見ても行き止まりだったのだが…どう行くんだろう?

バイクの兄ちゃん。いい奴だった。ありがとう! 空は曇っていたが霧は晴れ、バイクで帰るには丁度良い天気だ。 チェト寺院にも結局2時間程滞在。既に14時。 昨日ツアーに申込んだときはだいたい13:00-14:00が終了時間だと言っていたから 1時間ほど他の人よりオーバーか。

 バイクの兄ちゃんがいい奴で帰る途中も写真が撮りたかったらバイク停めるから言えとのこと。 恐らく予定時間をオーバーしているのに文句も言わずに仕事をしてくれた。 茶畑を抜け、田園風景を通り、そしてソロ市街へ戻ったのは15:00頃。 預けてあった荷物を受け取り礼を言いチップを渡して別れる。 さあ宿探しだ!

ホテルの部屋。扉の向こうにもう一部屋。 ガイドブックに元王子の住んでいた宮殿を改装したホテルがあると書いてあって しかも値段が50ドル程度と手頃だった。 一泊くらいは良い宿に泊まってもいいよなと歩いて向かう。

 王宮近くの立派な門構えのホテルがある。 門の下には警備員がいるがこちらを客だとわかっているようでニコニコしている。 そしてレセプションで部屋があるか聞くと1,300,000ルピアの部屋が今なら900,000ルピアで泊まれると言われ 英語でもっと安い部屋云々と交渉するのも手間だったのでここに決めることにした。

 部屋までは制服を着たポーターが付き添ってくれる。 しかし、荷物は何故かおいらが持ったまま。気が効かんなぁ… 最初通された部屋はベッドが2つある部屋、荷物を下ろした所で 他の従業員が鍵を持ってやってきてポーターに渡していた。 どうやら部屋を間違たらしい。 次に通された部屋は無駄に広い部屋で10畳程度の部屋が2部屋あり、それぞれテレビ、テーブル、ソファが置かれている。 違いは片方にはダブルベッドが置かれ、もう片方にはベッドがない。 いやはや東京で住んでるおいらの部屋は10畳もないし… 更にトイレも2つ。片方はシャワー付き。 浴槽まで付いていて素晴らしい。 これがスイートルームなのか。 なんか広くて落ち着かんなぁ。 たまにはいいけど。

ホテルの前で待っている輪タクのドライバーたち シャワーを浴びて、無線LANでインターネットに接続しうだうだしていたら日が暮れ始めた。 これはいかんと夕食へ。そういえば朝から何も食べてない… 夕食は昨日と同じ食堂で麺とご飯とパパイヤジュース。 まだ食べられたけれどひとまず止めておこう。

 夕食後、ホテルの中を歩いてみる。 レストランやバー、土産物屋にプールまである。 プールサイドにはバンガロー風の部屋があるようだ。 恐らくこちらの方が安い部屋なんだろう。 こちらには従業品は立っていないがおいらの棟にはロビーに従業員が数人立っていた。 それに入口にEXECTIVEって書いてあったし。

 そして就寝。 よく見ると枕が4つもあるよ。 ダブルベッドだから2つはわかるが、なんで4つもあるんだ??? まぁええわ、寝よ。

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