ペルー旅行記

トップページ -> ペルー旅行記 -> 旅行記一覧

ナスカ旅行記

アレキパから乗ってきたバス  目が覚めると荒野を貫く一本道を走っていた。 アレキパ発リマ行きのバスは既に山岳地帯を抜けたらしい。 時間は朝の七時。ナスカ市内に止まるはずだがどの辺りを走っているのか近くの乗客に確認する。 するともうすぐナスカらしい。 30分ほど走ると小さな町に入りバス会社のオフィスに停車する。ナスカだ。

 まずは市中心部へ向かう。 歩いて数分で浅黒い三〇歳位の女性に声をかけられた。 どうやら地上絵遊覧ツアーの勧誘のようだ。 アエロコンドルの三〜五人乗りのセスナで七十ドルとのこと。 五〇ドルと聞いたと伝えるとそれは大型機の値段で人が集まらないといけないからあまり飛ばないって。 交渉したら六五ドル、六〇ドルと安くなった。 時間がないし早くに飛びたかったので、まあいいかと彼女の車に乗り込む。 少し待っているとフランス人とベルギー人の四人グループが乗ってきた。 そして車が出発。郊外のホテルへ。 どうやらここが彼女のオフィスらしい。

ホテルにて。ガラスに地上絵の柄が貼られている。 まず荷物を預け金を払いチケットを受け取る。 その際、フランス人が金がないからと車で連れられ街まで金を下ろしに行きタイムロス。 金かかるの解ってるんだから最初から準備しとけよ、全くフランス人は…

 彼女が戻ってきて出発!と思ったら別室に通されBBCのナスカに関するビデオを四十分間鑑賞。 面白そうな内容だったが英語なのでほとんど解らず途中で寝てしまいタイムロス。

 そして出発!のはずが更に一時間待たされタイムロス。 ようやく出発して空港へ。こんなに待たされるならちょっと高めのこのエージェントを選んだ意味がなかった…

ナスカ空港でセスナを 空港はセスナ専用の小さな所で狭い中に土産物屋が軒を並べていた。 空港使用料二十ソル払い建物に入ると滑走路に案内されてセスナへ。 私が乗るのは四人乗り小型セスナ。 ホテルから六人で来たのに私だけ別グループなのは何故だろう???

 後部座席にスペイン語を話す夫婦が乗り、その後パイロットと私が乗り込む。 シートベルトを締め、パイロットの声が聞こえるように耳載せ型のイヤホンを装着する。

 プロペラがゆっくり回り始め、飛行機もノロノロと動き始める。 パイロットから座席の前に飛行ルート図が貼り出され飛行時間は三十分でルート図に描かれている見所を一周すると説明される。 エージェントから飛行時間は三十五分と聞いていたので質問するとそうだっけ、じゃあ三十五分だと訂正していた。 これは手抜きなのかそれとも単に数字の切りを良くしようとしただけなのか国民性からして私は前者のように思えてならない。

計器も目の前。右側の足は私のです… 滑走路まで進み一旦停止して加速する。 ジェット機と比べるとパイロットが計器を操作しているのが見られて面白い。 飛び立ってすぐにストンと下に落ちる感覚が。乱気流に入ると感じるあの感じだ。 機体が小さいため風の影響を受けやすいのでこの後頻繁にこの嫌な感じが続いた。 実際吐いてしまう人もいるようで座席には白いビニール袋が準備されていた。

 町を出ると白く煤けた大地に一本の筋のようにパンアメリカンハイウェイが走っているのがわかる。 今は乾季のためか川が干上がっていた。

宇宙人蜘蛛 くじら->三角形->宇宙人->尾長猿->犬->コンドル->蜘蛛->ハチドリ->木->手の順に飛ぶ。 左右どちらにどの地上絵が見えるかパイロットが指を指しつつ教えてくれる。 旋回する度によく揺れ途中から後ろの女性は静かになっていた。 早朝の方が良いと言われているが私は一〇時半頃から飛行開始したがクリアに見えた。 空から見ないとわからない大きな絵を、何のために描く必要があったのか。 やっぱり宇宙人かな。 地上絵にも宇宙人と言われるものがあるし。 色々想像が膨らんで楽しいですわ。

セスナから煤けた大地をセスナから町に近付き緑が増えてきた 三十五分飛んで無事着陸。 最後にチップをパイロットに渡して滑走路を離れる。 空港から出てから更に三〇分待たされ、またまたタイムロス。 HOTEL Nido del Solは駄目なエージェントだ。

 ホテルに戻り荷物を受け取りワゴンで市中心部へ戻る。 空港に黒いウィンドブレーカを忘れたのに気づいたが元々ペルーで捨てるつもりだったのと、残る目的地リマは暑いだろうと少し予定を早めて置いて行くことにした。 さらば!今までありがとう!

 運転手に日本語を教えてくれと言われたので短い時間で質問されたchica bonita(かわいい娘)とA donde va?(どこ行くの?)を教えてあげた。

ナスカ市内 バス乗り場で下車。十五分後のチケットを買う。 腹が減ったのでパン屋を探そうと市内へ向けて歩いたがすぐに見つからない。 露天のおっさんにパン屋が二ブロック先と聞いて行ってみるが一ブロックが長い! 出発まであと五分になりマズいと走って戻る。 戻る途中、道を聞いたおっさんと目が合ったので走りながら時間がないんだと言うと笑っていた。

 結局、露店でオレンジを買い滞在時間五時間で煤けた町ナスカを離れた。次は最終目的地のリマだ!

 ナスカで撮影した写真はこちら

ナスカ(Nazca)

 首都のリマから南に約四〇〇キロメートルに位置しバスだとイカ経由で約八時間。

ナスカ

トップページ -> ペルー旅行記 -> 旅行記一覧


inserted by FC2 system