エクアドル旅行記

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キロトア散策記

キトの南、バスで約2時間の位置にコトパクシ州の州都ラタクンガがある。この町は人口約13万人。標高約2800メートル。北と南を繋ぐ幹線道路(パナ・アメリカーナ)が通っておりバスの往来が激しい。コトパクシ山(5897メートル)やエクアドル最大のカルデラ湖キロトアへの拠点として知られている。

キロトア/ラタクンガの写真に興味があればこちら

ラタクンガの中央公園友人の勧めがありキロトア湖へ行く為、ラタクンガへ来た。別の友人から紹介された中央公園近くのツアー会社へ真っ先に足を運ぶ。すぐにみつかり中へ入る。すぐに40過ぎの男から挨拶を受ける。返礼し「キロトアへ行きたい。いくら?」と単刀直入に質問する。「一人なら50ドル」彼は言った。「友人から25ドルと聞いていた」と言うと「それは二人以上の値段」と返される。値切り交渉に入ると5ドルはすぐに落ちたがそれからまったく落ちない。手持ちは40ドル強。月の平均生活費200ドルの私にとって45ドルは大きい。しかし、折角来たのだからと行く事に決める。銀行へ行きATMで金を下ろし、彼の古いランクルタイプの車に乗りいざ出発。

チョサ町の郊外でガソリンを入れ一路西へ。聞いた話によると彼はこのツアー会社のオーナー兼ガイドらしい。日本人のガイドを何回かした事があるとも言っていた。ラタクンガから車で約40分のPujilí市を過ぎ山を上るといくつものインディヘナの集落を見る事ができる。彼曰く集落の数は50程度ありそれぞれ異なった文化をもっているそうだ。風の強い所にある集落は「風の谷」、各家に薬用の黄色い花を植えている集落はそのまま「黄色い花」など集落の名前に特徴があるようだ。全ての集落ではキチュア語が話されスペイン語はあまり上手ではないと彼は言った。キロトアへ向かう途中、色々見る事ができたが外国から援助を受けコンクリ製の建物に住んでいる集落、チョサと呼ばれる草葺きの住居に住んでいる集落もある。電気は来ているがあえて全く使っていない集落もあった。

インディヘナの生活にラマは欠かせないこれらの集落ではリャマが交通や運搬手段として良く使われているそうで荷物や人を乗せたリャマ(ラマ)の集団を良く見かけた。リャマとはらくだ科の動物で4本足で歩き首が長くらくだに似ている所もあるが、背中にこぶはなく全身にふさふさと毛が生えている。アルパカはリャマと良く似た動物だが(遺伝子的にあまり違いがないらしい)リャマよりも良い毛が取れるそうだ。アルパカのセーターは民芸品で良く売っている。

スンバウアの市場約2時間走ってZumbahua市(スンバウア)に到着する。ここは元々インディヘナの最大の集落だったそうだが現在は町になっている。人口は約4000人はいるそうだ。ここでお昼にする。土曜日が唯一市場の出る日だそうで食事前に軽く覗いた。生活用品、食料品が置かれている。観光客向けではなく生活の為の市だ。食後すぐにキロトアへ出発する。

キロトア湖約20分車を飛ばすとキロトアへ到着する。キロトアは人口約400人の小さな集落、キチュア語で緑の水の意味を持つそうだ。この湖は火山の噴火でできたカルデラ湖で標高約3850メートルに位置し一番深い所は水深250メートルあると言う。

早速目的の湖へ。湖はクレーターの様に四方を山で囲まれている。町は山の上にあり上から見た湖は名前の通り緑色をしていた。見晴台には絵、仮面などの土産物を売るインディヘナの人が数人いてアミーゴと声をかけて来る。少し彼らの相手をして湖畔まで下りる事にする。ガイドは下まで行かないと言うので私1人で出発。道は急斜面ありで砂が多く滑りやすい。砂の質は違うが以前行った富士山の砂走りを思い出した。少し道を間違えたが約20分で湖畔に到着した。

私の乗ったロバと所有者湖畔を少し散歩して近くに小屋があったので行く。そこは観光客用でコーヒーなどを提供していた。他にフランス人カップルがいたのでスペイン語で会話。エクアドルを南下してペルーへ行きナスカの地上絵を見る予定らしい。他にもいままでどの国へ行った事があるかなど旅先では無難な話題を話す。彼らは歩いて上へ戻るそうなので私より早く出発して行った。私はもう少しゆっくりして出発。ガイドは馬が待っていると言っていたが実際に待っていたのはロバ。約束が違うと思ったがここで文句を言っても仕方が無いのでまたがって出発する。手綱はロバの所有者が持っているのでたてがみを掴み、鞍は無く代わりに毛布が敷かれている、あぶみが無いので足はぶらぶらさせるしかない。乗り心地は悪いが思ったよりも早い。ぐんぐん進みヒーヒー言っているフランス人を悠々と抜かし約30分で上まで到着する。

キロトアの町一番上まで来ると所有者が金をくれと言う。ガイドに聞けと言って彼と別れる。騙されて二重に払ってしまう人もいそうだから駄目元で言っているのかな?再び湖の展望台に戻り土産物屋のにいちゃんとキロトアの人口(約400人)、その中で土産物を作る人は何人くらいいるか(約80人)、どの月が一番寒いか(8月)、どこの国から観光客が良く来るのか(フランス、イタリア、アメリカの順)など話した。

話の途中でガイドが車で近くまで来て「行くぞ」と言う。にいちゃんに別れを告げ車へ。これ以上遅くなると霧がかかって危ないらしく出発を急かしたようだ。同じ道を通って2時間強でラタクンガへ戻った。

キロトア写真館

キロトア (Quilotoa)

キロトア地図 まずはラタクンガでツアーに申し込む方法。私はこれで行った。私の使ったツアー会社は一人だと50ドル、二人以上なら一人25ドルと言っていた。スペイン語がわかるなら色々説明してもらえるのでこの方法も良いかも。

もう一つはバスで行く方法。ラタクンガのバスターミナルからChugchilán行きに乗れば途中キロトアを通過する。しかし、バスの本数や値段は不明。

キロトアでホテルを数件見かけた。ガイドに値段を聞いたら一泊8ドル程度と言っていた。また、標高の高い所なので防寒着は忘れずに持って行く事をお勧めします。

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