エクアドル旅行記

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オタバロ浪費行

2005年1月のある晴れた土曜日、キトのバスターミナルから出たバスはオタバロへ到着した。私がエクアドルに住むのも残り3ヶ月。帰国直前だとバタバタして来られないかもしれない。てな訳で少し早めに土産を買いに来たのだ。オタバロはインディオのみやげ物が何でも揃う上に安い。土曜日はマーケットデーで道にも屋台が出て市場の規模が最も大きくなる。

私は2回目の訪問。前回(1年半前)も土曜日だったな。バスターミナルから市中心部方面へ徒歩約5分。屋台が右手に見え始める。ちなみにオタバロには下写真のような土産物(カバン、タペストリー、木工品、楽器、布などなど)が売られている。

カバン タペストリー 木工品 楽器 布

今回土産を買うにあたって気をつけたのは
 ・自分が使うものでは無いので安くて良い
 ・送料が馬鹿にならないので小さくて軽い物
 ・でもエクアドルの雰囲気が無いのは嫌。成田空港やそこら辺のディスカウントストアで買えそうなのは却下。

小物屋この条件に照らし合わせて財布が安くて軽かったはず。だから土産は財布だ!と来る前は思っていたが何軒か見て野暮ったかったので止める。財布の隣に置いてあったエクアドルっぽい刺繍の入った肩から提げられるファスナー付き小袋に目が移り始めた。値段だけ聞いて周る。だいたい1〜2ドル程度か。更に周ると15センチ×15センチの小さなタペストリーが目に入る。これも0.8〜1ドルとお手頃だし良いかも。他にも何軒か見たが殆どの品が大きかったり重かったり高かったりと土産の条件に合わない。土産はタペストリーと小袋に決定だな。

雲は少し浮かんでいるだけで太陽がギラギラ照り付けてくる。最近つむじの辺りが日焼けするようになってきたので少しかばうが気付いた時に手をかざす程度じゃ効果がないか。

オタバロ女性売り子の女性は長い髪を後ろで纏め、所々に刺繍の入った白いシャツに黒いスカートを履いている。男性はフェルト帽を被り長い髪を後ろで一つに結んでいる。服装は全身少し汚れてクリーム色になっている白いシャツとズボンを身に付けている。オタバロ族の伝統的な姿だ。買い物客には外国人が目立つ。彼らは英語訛りのスペイン語で商品について質問したり値段交渉をしている。売り子も英語で数字は数えられる様でこちらにワンとかスリーと声を掛けて来る。聞き取りにくくてスリーがフリーに聞こえて「無料なの?」と聞いてしまったのはご愛嬌。まぁ聞き間違いは良くある事で・・・

まずは小袋を20袋買うことにした。最初から値段1ドルを提示する店で何処まで値切れるか交渉。80セントと主張したが敵が手強くなかなか落ちない。埒が開かないので「大丈夫、問題ないから80セントね」と根拠無くゴリ押しするも駄目と言われ仕方ないと言い値で手を打つ。小袋は一つの店で5袋ずつ、計4店で購入。言い値が1.8ドルや1.5ドルの店でも1ドルまで下がった。この値段なら商店にもまだ利益が残る値段なんでしょうね。まぁこの小袋が1ドルなら妥当かな。

最初は自分の為に買う予定は無かったが見ていると欲しくなるのが人情。薄っぺらい30×30センチの妙な刺繍の入った鞄 (2.5ドル)と大き目のタペストリー (6.5ドル) を買ってしまいました。同じサイズの鞄は他の店では3〜4ドルだったので多分底値かな。タペストリーは8ドルが言い値の店で6.5ドルで何とか買えた。

タペストリー屋その時のやり取り
店の女の子: 「8ドル」
私: 「6ドル」
店の女の子:「7ドル」
私:「6ドル」
〜何回か繰り返し〜
店の女の子:「7ドル、1ドル言い値より出して」
私:「6ドル」
店の女の子:「7ドル、1ドル言い値より出して」
私:「6ドル50セント」 ←少し妥協した
店の女の子:「6ドル75セント、25セント言い値より出して」
私:「6ドル50セント、25セント言い値より下げて」
〜何回か繰り返し〜
店の女の子:「6ドル75セント、25セント言い値より出して」
私:「6ドル50セント、25セント言い値より下げて」
店の女の子:「6ドル60セント、10セント言い値より出して」
私:「6ドル50セント、10セント言い値より下げて」
店の女の子:「6ドル60セント、10セント言い値より出して」
私:「6ドル50セント、10セント言い値より下げて」
〜何回か繰り返し〜
店の女の子:「6ドル60セント、10セント言い値より出して」
私:「6ドル50セント、10セント言い値より下げて」
店の女の子:「わかった。6ドル50セントでいいわ」

民族衣装屋なかなか厳しい(?) 駆け引きだった。多分6ドルでも買えたように思えたけれどまぁ彼女も頑張ったという事で・・・

同サイズのタペストリーは12ドルで売られているのが普通だからここで安く買えて良かった。12ドルが言い値のじいちゃんの店で7ドルで交渉を始めようとしたら「いくつ買うんだ?」と聞かれ1枚と答えたら苦笑された。その後は相手にされず・・・ でもここで6.5ドルで買えたから良いもんね。

次は小さいタペストリー。小袋と同じように数軒で少しずつ買おうと思っていたが大量に置いてある言い値80セントの店で少し粘って50セントまで値切りに成功。特に刺繍は選ばず40枚エイヤーと買ってしまった。店の人が私が大量に買うので「金持ちだわ〜」と驚いていた。でも一枚たったの50セントだけどね・・・ ちょっと大人買いをした気分。

片付けをしているここまで休憩無しで約3時間。頑張って歩いたのだけれどまだ2/3の店しか見ていない。土曜市は広すぎます。昼食を約1時間取り再び店巡りを再開。15:00を過ぎると所々で屋台を解体したり売り物をダンボールや風呂敷に詰めたり閉店作業が始まる。それでもまだ客は沢山歩いている。

ある人からエクアドルの雰囲気を味わえる置物をお願いされていたので最後に木工品の店へ。既に目を付けていた壁にかける奇妙な顔が彫られた木工品を買って終了。最初は石細工を買おうと考えたのだけれど重いので却下しました。

市場を離れみやげ物の入った黒いビニール袋をいくつも持ってバスターミナルへ戻り、キトへ帰った。買い物はあまり好きではないがここなら交渉も楽しいし視覚的にも楽しめるからまた来ても良いかも。

オタバロ浪費行

オタバロ地図 首都のキトより北東へ約100km(バスで約2時間、2ドル)にあるインディオのみやげ物市場が有名な町。土曜日の市が最も規模が大きくエクアドルで手に入るみやげ物の殆どが安く手に入る。

キトから来る場合、オタバロ行きに乗れば市内のバスターミナルへ到着するがイバラ行きに乗った場合はバス通りで降りて市内まで約10分歩かねばならない。

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