エクアドル旅行記

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グアヤキル旅行記

ターミナル脇の市バス乗り場 グアヤキル、エクアドル最大の都市であり経済の中心地と言われる。また犯罪発生率もキトと並んで高い。まず私は市中心部より北に外れた3階建ての大きなバスターミナルに降り立った。

海岸地方だからもっと暑いと思っていたがそれ程ではない。湿気もそれ程無く風が吹いて気持ちが良い。人に聞いたらちょっと前は暑かったけど今は涼しいと言っていた。運が良かったのだろう。

市中心部へ行くにはバス(18か25セント)かタクシー(3〜4ドル)を使う。私は勿論バスを選択。ターミナルを出てすぐ脇にある何本もホームがある市バス乗り場へ向かう。バスから半分身を乗り出し客を呼んでいる車掌らしき男に市中心部(セントロ)に行きたいと言うとあのバスに乗れと前方にあるバスを教えてくれた。

9 de Octubre通りそのバスの入り口にも車掌らしき男がいたので確認して乗り込む。バスは前に乗降口があり運賃は乗る時に運転手に払う。薄っぺらなクッションに汚いビニールが被さった2人掛けのシートに座り出発を待つ。少し経つと座席がほとんど埋まりバスは出発する。私が車掌だと思っていた男は物売りだったようだ。歯を白くする粉末(たぶん研磨剤)を売っていた。エクアドルでは市バスの中に物売りが出没するのは当たり前。乞食も乗ってくる事もある。バスは空港の前を通りアンテナが何本も建っている丘の脇を抜けセントロへ到着する。

物売りにセントロに着いたら教えてくれよと頼んでいたが彼は自分の用事が済んだらさっさと降りてしまった。困ったなと思ったが乗り過ごしてもまた折り返して来るだろうと悠々と構えていたのがまずかった。やはり乗り過ごしターミナルから約1時間の終点まで行ってしまった。終点に近づくにつれ景色が寂れてくる。バス通りは舗装されているが一本脇に入ると土がむき出しの道にみすぼらしい家が並ぶ。テレビニュースで頻繁に流される殺人・強盗事件の現場の映像そのままだ。危険地帯グアヤキルのスール(南部地区)へ来てしまったらしい。私以外の乗客が全て降り運ちゃんにセントロへ行きたいんだけどと言うとバスを乗り換えろと言われバスでセントロ行きのバスを追いかけてくれた。数分走って追い付き無事に乗り換え完了。もし自分でバスを探せと言われていたら5分歩く間にやられていたかも。。。危なかったなぁ。

ペーニャス地区 セントロの夜景バスで戻る事約40分。ここがセントロだと言われた所で下車する。

降りた所は9 de Octubre(10月9日)通り。グアヤキルの独立記念日から名前を取っている。この通りは東西に走り、常に人通りが多い。宿の主人は夜中でも安全に歩ける道と言っていた。私も21:00頃歩いたがたくさんの親子連れ、カップル、若者など様々な種類の人が歩いていて危ない感じはしなかった。

グアヤキルの観光名所と言えばマレコン2000(Malecon 2000)とラスペーニャス(Las penas)地区だろう。マレコンはスペイン語で防波堤、ペーニャは岩山の意味で前者はグアヤス川沿いの数キロメートルに細長く広がっていて展望台、公園、ショッピングセンター、フードコート、博物館などがあり遊歩道が整備されている。ペーニャス地区はマレコンの北にある。444段の石段のある丘があり頂上には灯台と小さな教会。石段脇にはおしゃれなレストランや土産物屋が並んでいる。灯台を登ればグアヤキル市内や空港方面を見渡す事が出来る。マレコン、ペーニャス地区共に至る所に警備員が立っていて安全にも気を使っているようだ。また人通りも非常に多い。グアヤキルの観光紹介にはこのふたつの写真や映像が必ず使われている。

イグアナ イグアナ他には背の高いとんがり屋根のカテドラルの前にあるイグアナ公園も名所だろう。この公園にはイグアナが放し飼いにされていて触る事ができる。私も試したがざらざらしてあまり良い感触ではない。触っている間、イグアナは大人しくしていた。ここではイグアナの写真を撮る観光客を見る事が出来る。木に登るイグアナ、植木の中から頭だけ出すイグアナ、池の脇で死んだように動かないイグアナ、歩道をふてぶてしく歩くイグアナなどなど。イグアナファンには必見の場所!

観光バスマレコンの南から赤い二階建ての観光バスが出ている。巡回コースは3つあり私は最も短い1時間半のコースに参加した。(US$4) 朝一番の10:00のバスに乗ったためか私の他に6人しか乗っていなかった。バスはマレコンから北へ走り空港方面へ行き南米に二番目に大きいとアナウンスのあったショッピングセンターの近くを通りセントロへ戻る。セントロではグアヤキルで最大の公園 センテナリオやイグアナ公園の脇を通り出発地点へ戻る。高い所から町を見られるのは良いが物足りない感じ。武装警備員を数人乗せてグアヤキルの危ない地区散策なんてオプションがあったら参加するんだけどな。でも待てよ、もしも何かあったら保険が下りないか・・・

日本食が食べたい人は日本食レストランが何軒かあるので行くのも良いかも。タクシーの運転手に頼めば適当な所へ連れて行ってくれるそうだ。日本食材を売る店もあり、私が見た所ではそば、キッコーマンしょうゆ、カレールー、キムチの素、ブルドッグソースなどが売られていた。最低限は揃っている印象。

私はそれ程危険を感じなかったがグアヤキルを歩く時は人通りの少ない所や汚い雰囲気の所は通らない。危ない感じの人がいたら避ける等の注意が必要である。安全な所と危険な所のギャップが非常に激しい町なのだ。

グアヤキル (Guayaquil)

グアヤキル地図  エクアドル南部グアヤス州に属するエクアドル最大の都市。人口200万人強。首都のキトが政治の中心地と言われるのに対し経済の中心地と呼ばれる。

首都のキトからは飛行機で約40分。バスで約10時間強。南部の主要都市クエンカからは飛行機で約30分。カハス経由のバスが約4時間。カニャール経由のバスが約6時間。ペルーと国境の町ウアキージャスまでバスで約5時間。

観光地としてここと言える場所は無いが交通の要所であるので旅行者は立ち寄る事になるだろう。

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