エクアドル旅行記

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チンボ闖入記

これがChimbo看板! 俺はチンボに行った。チンボとあってびっくりした人、ちん○ではなくチンボだよ。ホに丸じゃなくて濁点だからね。

 チンボはエクアドル中部ボリーバル州西部にある小さな村だ。州都のグアランダ(Gualanda)からババオヨ(Babaoyo)行バスで約四〇分。左側に水色の尖塔が印象的な教会が見えたらチンボである。

 この村で働いている陽気な友人がガイドで一緒に来てくれた。彼から面白い名前の村があると聞いて足を運ぶ気になったのだ。バスを降り彼に付いて行くと緑色の看板がある。そこには恥じらいもなく白い「CHIMBO」(チンボ)って文字が!ガイドが「ほら、チンボ」と嬉しそうに俺に告げる。チンボとはキチュア語で『価値のないもの』って意味だと彼が続けて教えてくれる。

 あ、キチュア語ってのはエクアドル、ボリビア、ペルーの原住民が使う言葉でケチュア語とも呼ばれる。また、地方によって違うらしくエクアドルのアンデス山脈とアマゾン地方の原住民はお互い何を言っているかほとんどわからないそうだ。

BをPにしてみた そして早速、看板の前で記念撮影。俺はBの右下のふくらみを手で隠しただけで大人しく収まった。ガイドは何人も日本人を連れてきていて、俺の反応が斬新だったと褒めてくれた。他には何もせずに撮られた男性、看板のポールに股間をすりすりした女性がいたらしい。

 看板を離れ町を散策している間、彼が「BをPにするなんて変態ですな」と繰り返し何回も言うので「私を含めた三人で誰が一番変態だと思う?」と質問。
「君が一番じゃないの」彼は言った。
「いや、一番の変態は何もしなかった奴さ」
「なんで、何もしてないから変態じゃないでしょ」
「違う。彼はしたくてもできなかっただけさ」と俺は答える。
「どういうこと?」
「チンボの看板の前で何もしようと思わない奴なんかいない。彼は本当はチン○を出したかったのさ。でも大人ぶって出せなかった。」
チンボの街「そういえばその人、町の所々にあるチンボって看板を見るたびにやたらと写真を撮っていたな。」
「それはチン○を出せなかった悔しさから過剰に反応している状態だよ。」
「なるほど、深いなぁ」と感心したように頷く彼。
「次は股間をすりすりした女性だ」と俺は続ける。
「えっ!なんで?」
「彼女はチン○と女性がくっつけば妊娠する事をイメージしてその行動に出たんだ。」
「それで・・・」
「つまり何をすれば子供が生まれるか知らないと出てこない発想だ。それを知るのは大体小学校高学年くらい。おいらはチンボをチン○にしたけど幼稚園児でもチン○って言葉は知ってる。つまり幼稚園児でもできる反応でしょ。だから一番幼稚な反応だから変態度は低い。」
チンボの街「え〜、そうなの???」疑いの眼差しで俺を見る彼。
「何もしなかった彼はチン○を出そうと考えるなんて文句なしに変態でしょ。確かに幼稚園児でも考えそうだけれど大人になってそれを考えること自体おかしい。それに彼は女買いが趣味なんだからそれ位深読みしないと」そう、何もしなかった彼は夜な夜な女を買うので有名だったのだ。
「確かにそうだ。」
「だから一番変態は彼。次はすりすりした女性。最後においら。」
「そうだ、みんな変態だ」

 みんな変態というのには同意できなかったが延々とこのテーマで続けるのも不毛だったので一度ここで止める。ところでこの文を読んでいるあなたは誰が一番変態だと思います?

道を牛が歩いている 幹線道路から階段を下りて町に入る。屋根が赤黒い瓦でふかれ壁が白やクリーム色の家、コンクリートブロックがむき出しの壁の家など小ぢんまりした建物が多い。一番大きいのは教会で目の前にコンクリで舗装された広場がある。町の中心は背の高い木が何本も生えた公園。小さな教会の脇にある。この辺りの住民は先住民系の人が多くトレードマークの汚れた黒いフェルト帽をかぶった浅黒い男性とこれも汚れて少し色あせた黒いスカートの女性が公園でたむろしているのは壮観である。そして所々にあるCHIMBOの看板。「あの人ねここでも写真撮ってたよ。いや〜チン○出せなかったからあんなに撮ってたのね」と彼が軽妙に説明してくれる。

 中心部を歩いて町はずれにある彼の勤務先を見て再びバスでチンボを後にした。CHIMBO看板は面白いが他にはこれって見所はない。地名に魅かれたら行くと良いだろう。そうそう、最後にガイドの彼がボリビアにマン○って町があるって言っていたのは本当なんだろうか。。。

チンボ (Chimbo)

 エクアドル中部ボリーバル州西部にある小さな村。州都のグアランダ(Gualanda)からババオヨ(Babaoyo)行バスで約四〇分。

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