ブラジル旅行記

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ゴイアス旅行記

バスターミナルブラジリアを出てゴイアニアでバスを乗り換え約6時間でゴイアス (Goiás Velho) に到着した。小さいバスターミナルで周りに緑が多い。田舎に来た感じだ。坂の上にあるCentro Hist?ricoと書かれた茶色の看板を目印に進む。凧揚げをする子供を見て、ジージと鳴く蝉の声を聞きながら歩く事十数分中世ヨーロッパを髣髴とさせる建物と大小さまざまな石を使ったいびつな石畳の道に出てセントロに到着した事に気付く。

泊まった宿広場を通り過ぎ川に当たった所にホテルがあったので中へ。すぐに部屋を見せてもらう。2泊すると言ったら通常価格60RSを40RSに値引きしてくれたので即決する。部屋にはクーラーとテレビに冷蔵庫、シャワー?トイレは個室。ベッドはダブルベッド、窓からは川やトンガリ屋根の教会が見える。

ゴイアスの町は川で南北に区切られている。南には店や広場が多く、北は住宅地のようだ。町は白やクリーム色を基調としていて所々に可愛らしい教会がありレンガで造られた平屋建ての家が立ち並んでいる。全体的に道はかなりいびつな石畳が多い。雰囲気はのどかな感じで他の都市の如きピリピリした雰囲気は無い。

町並み何軒か家のドアが空いていてちらっと中を覗いたが入り口すぐにドカンとソファやテレビが置かれている。靴を脱がないから玄関は必要ないのだろうが日本人としては違和感のあるレイアウトだ。家の奥は見えなかったがおそらく寝室があるのだろう。

この町は黒人系の住人が多い。真黒ではなく茶色に近い。服装は女性は上にキャミソールにTシャツ、下にスカート?短パン?長ズボンを身に付けている。男性はTシャツかタンクトップ、短パンと日本の夏の格好と同じだ。同じTシャツを着た子供が群れを成して歩いている。下はジーパンにサンダルなど随分とカジュアル。どうやらTシャツが制服らしい。

高台から見た景色高台に教会があり、そこから町を見下ろせる。茶色い瓦屋根と木々の緑が印象的な景色だ。ここから町と反対方向に落ちる夕日を見る事ができる。私が行った時は残念ながら雲が邪魔して見られなかった。

町外れにカリオカと呼ばれる場所があり近くに川が流れていて涼むのに丁度良い。おたまじゃくしや、めだかが泳ぎ近所の子供がざぶんと飛び込んで遊んでいる。

夜景川沿いに博物館Casa de Cora Coralinaある。ここは市内で現存する最も古い建物であり、元々は民家だったそうだ。その当時の調度品や昔のゴイアス市街の白黒写真が展示されていてこの町の歴史を知る事ができる。

夜は市街や川沿いで赤茶色の光の街灯が灯る。人通りは少なくなるが明るいのであまり怖くない。とは言っても20:00以降は一人歩きはしなかったけれども。

知事選挙の時期だったらしく候補者の名前と番号が書かれたTシャツを着て旗を持った大人や小学校高学年くらいの子供、大音量で候補者をたたえる歌を流し名前と番号を連呼しながら走るやかましい害宣車、夜は約30分間全チャンネル政見放送が流れるなど選挙色が強かった。

食事は川沿いにあるレストランでyakisobaってメニューがあったので試した。見た目は焼きうどんに近く麺が太い。味も焼きうどんそのままだった。他には大衆食堂で身振りで食べる事を示すと座れと言われ注文を取られる事も無く突然、ごはん、パスタ、山芋、目玉焼き、豆のスープ、トマトとキャベツのサラダ、それとは別のサラダ、焼き牛肉、卵と野菜の和え物と大量の料理が出てきて仰天。半分食べたか食べないかの時点で満足感を得たが頑張って豆のスープ以外は片付けた。このスープ味が濃すぎて単品で食べるのきつかったんだよね。残してごめんなさい。ちなみにお勘定は5RS (約1.6ドル) 安さのあまり再び仰天。

yakisoba <- これがブラジルのヤキソバ。味も見た目も焼きうどん。

予定通り2泊してジージーとリンリンと鳴く虫の音に見送られ私はゴイアスを後にした。観光案内所が無いなど観光地化が進んでおらず素朴な感じが気に入ったのでまた寄っても良いと思う。

ゴイアス写真館

ゴイアス (Goiás Velho)

地図 乗継が良ければブラジリアからバスで約5時間。ブラジル中部ゴイアス州の元州都。

1727年に設立され未だ古い町並みが残るこの町は2001年世界遺産に登録された。しかし、観光案内所が無い、観光ガイドを買わねばならない(5RS)、更に観光ガイドにはポルトガル語しか書かれていないなど観光化はあまり進んでおらず観光客の数が少なかった。

個人的にはその素朴さが気に入った。

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