ブラジル旅行記

トップページ -> ブラジル旅行記 -> 旅行記一覧

コンゴーニャス旅行記

ボンジェズ教会 ラファイエチからのバスは町外れのバスターミナルへ到着する。まず歩いてバス通りを少し戻りツーリストインフォメーションへ。英語は通じないが地図や町の概要を書いたパンフレット(ポルトガル語)を貰える。訪問の目的、世界遺産に指定されているボンジェズ教会はバシリカ(Basílica)と呼ばれているそうだ。ターミナルからは距離があるうえ長い坂道を登らなければならない。バスターミナルから市バスでバシリカへ行けるそうなので時間を教えてもらいバスターミナルへ戻る。少し待ちバシリカと書かれたバスは時間通りに来た。ガラガラだったバスはターミナルでほぼ満席になり市中心部へ。

預言者像バスは狭いセントロを抜けぐるっと回ってセントロへ戻り坂道を上り始める。かなり上ると何件も露天が出ている場所があり車掌がここで下りろと教えてくれた。バスを降りるとバシリカの案内板が出ている。衣料品や果物などを扱う露天に挟まれた道を進むとボンジェズ教会の裏手に出る。 見てガッカリ。教会の正面にバラックと何台もスピーカーが積まれた台が二つ置いてある。雰囲気台無しです。

調べていた通り教会の前には12体の石像が思い思いの姿で睨みを利かせている。ある者は手を空へ突き出し、ある者は空を見上げ、またある者は獅子のような生物を足元に従えている。共通しているのはそれぞれパピルスを模したメッセージの書かれた石板を持っていることだ。教会は修復中で残念ながら入る事ができなかった。その代わりか脇に礼拝堂があり死んだキリストの木像が安置されている。この文を書いていて思ったんだけどお釈迦様だったら涅槃って便利な言葉があるんだけどキリストが死んだ姿って簡単に表す言葉って無いもんかね。その隣の部屋にサルバドールのボンフィン教会のように沢山の写真や身の回りの品が壁一面に飾られていた。サルバドールでは息苦しい感じがしたがここでは普通だったなぁ。

参道教会の前には両脇に椰子の木に挟まれた石畳の参道があり途中形の異なる白いドームの建物が6つあり入口から最後の晩餐、天使に啓示を受けるキリスト、ローマ兵に捕まるキリスト、拷問を受けるキリスト、十字架を背負いゴルゴダの丘へ向かうキリスト、十字架に打ち付けられるキリストの木像がそれぞれの建物に安置されている。最後は教会内で十字架に磔にされたキリストで終わりのはずだが内へ入れずまた残念。

参道の脇には土産物屋が何軒かあり主な商品はグラス、灰皿などの石細工、12人の石像の小さなレプリカ、絵葉書、コンゴーニャスの歴史の本などが売られていた。

キリスト像露天がずらっと並ぶ坂を下りセントロへ。この坂道は石畳だがあまり手入れがされていないようで凸凹していて石と石の隙間からは草が生えている。人通りが多い為かゴミも多い。市庁舎を中心をしたセントロは狭くすぐ歩ける。コンゴーニャスはかなりの田舎だと思っていたがスーパーに電器屋もある。最低限の生活をするには十分そうだ。

セントロを歩いているとマウンテンバイクに白いポロシャツの男2人に突然行く手を遮られる。険しい顔で何か言っている。ポロシャツを見るとPolicia Militarと書いてある。なんだ警察か。良く聞くとアイデンヂダーヂと言っているのがわかる。パスポートを求められているのか。パスポートを見せホテルは何処だと聞かれてすぐに解放された。東洋人が珍しかったのか髭にぼさぼさ頭が怪しかったのか・・・

コンゴーニャス再び丘の上に戻りふと昨日書き写したオーロプレット行きのバス時刻表を見る。あっイカン!オーロプレット発とラファイエチ発の時間を取り違えていた!18:30だと思っていたら実は16:45とわかり愕然。現在時刻15:45。あと1時間しかない。途中バスが来たら捕まえるつもりでバスターミナルへ向け早足で歩き始める。結局バスが通らず歩き切って到着したのは16:13。すぐにラファイエチ行きのバスが出ると言うので飛び乗る。バスは乗客を下ろしたり拾ったりしてゆっくりと進む。イライラするが自分のミスなので仕方が無い。

結局到着は16:55。オーロプレット行きバスを運行しているバス会社へ確認したが既にバスは行ってしまっていた。次のバスは翌日10:00らしい。タクシーで帰るか、ベロオリゾンチまで行くか、ここで一泊するか色々考えたがまず駄目元で手当たり次第バス会社の窓口でオーロプレット行きバスがあるか確認する事にした。するとVale de Ouro(バレヂオウロ)という会社が20:00にここに戻って来いと言う。チケットを買おうとしたら再び20:00に来れば良いんだよと言って売ってくれない。何か奥の手を使うのか?

少し散歩をしてからひたすら何も無いバスターミナルで時間をつぶす。明るかった空は暗くなり少しずつ冷え込んでくる。寒さに耐えやっと20:00。でもまだ来ない。腹が冷えたのでトイレに行って用を足していた間にバスが到着したらしい。同じバスを待っていた見ず知らずのおじさんが来たぞと洗面所で声を掛けてくれた。そのおじさんが着いて来いと言うので従う。ターミナルから乗ったら使用料を払う必要があるから少し離れた所で拾うのが良いんだよと教えてくれた。だから窓口のおじさんもチケットを売ってくれなかったのか!

やって来たのはサンパウロ発マリアーナ行きバス。やっと来たかと乗り込みコンゴーニャス、オーロブランコと経由してオーロプレットへ戻ったのは22:00。このまま歩いて超家庭的宿へ戻ったのは22:20。今日は疲れた。Vale de Ouroの窓口のおじさんありがとう。会社の名前通り金の価値があるお仕事でした。私はこれっきりこの会社を使えなかったんですが、もしこれからブラジルを旅する方は是非使ってみて下さいね。

コンゴーニャス写真館

コンゴーニャス (Congonhas)

地図 ブラジル南東部にあるミナスジェライス州の南にある町。ボンジェズ教会が世界遺産に指定されている。

ボンジェズ教会は1757年に工事が始まり1790年に完成した。また1796年から1805年にかけて12体の預言者の石像とキリストの最後(Paixão)を辿る66体の木像が製作された。

私はオーロプレットから訪問したがバスの本数が少なく不便。市内に数件、ボンジェズ教会のすぐ近くに1件ホテルを見かけたので泊まりで行った方が良いと思う。オーロプレットから行くのであればまずラファイエチへ行きコンゴーニャス行きへ乗り換えるのが良いそうだ。(オーロプレットからラファイエチまで90分。ラファイエチからコンゴーニャスは40分)またベロオリゾンチからも直通バスが数本出ている。ラファイエチからは昼間であれば一時間に一本バスが出ている。

トップページ -> ブラジル旅行記 -> 旅行記一覧


inserted by FC2 system