ブラジル旅行記

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ブラジリア旅行記

 私がブラジルで最初に訪れた町はこの町だった。サンパウロより約1時間半のフライトで町外れの空港へ到着した。上空から見たブラジリアは赤茶けた大地が非常に印象的であった。空港の観光案内所へ行き地図と市内へ行くバスの番号を聞く。非常に丁寧な応対が印象に残る。ここから市内の近距離バスターミナルへは102番のバスで行ける。(1.6RS) 空港敷地内のバス停で数十分待ちやっと102番が来る。橋を渡り住宅地を走り走ること約40分で近距離バスターミナルに到着する。

近距離バスターミナルこのバスターミナルは町の中心部にあり非常に大きい。バスのプラットフォームは30を越える。水色のワイシャツに紺のスラックスを履いた休憩中の車掌や運転手が集まって話している姿や親子連れ、カップル、スーツを着た人など色々な種類の人々が歩いている。近郊の町へ行く予定があったので直通バスがあるかそこらにたむろしているバス関係者にスペイン語で質問をしてみた。ところがほとんど通じない。行きたい町の名前を紙に書いて示すと英語のわかる奴のいる所へ連れて行くから来いと言われて他の車掌の溜まり場や警官の駐在所に連れて行かれる。それでも結局わからないという事になり近距離バスターミナルからバスで20分程の長距離バスターミナルまで連れて行れて行かれた。大事になったなぁと思いながら面白いので付いて行く。

バスの中でこの親切なおっさんと話していて私の目的が英語を話せる人を探していると勘違いしている事に気付いた。結局長距離バスターミナルでも英語の話せる人は見つからず。私はちゃっかりバスの時間を調べておっさんにありがとうと言い別れる。ブラジル人は親切だなぁ。

三権広場市内へ戻り宿を決め市内散策開始。ホテル地区から東にある三権広場まで歩く。ブラジリアの気候はほんの少し湿気があり日差しが強くて日なたは暑い。土は赤茶色で植物も茶色っぽい色だ。緑がほとんど無く赤茶けた大地から植物の代わりに無機質な建物が生えている感じ。三権広場は最高裁判所(司法)、国会議事堂(立法)、大統領府(行政)に面していてブラジリア観光の定番である。

ここには大きなブラジル国旗が揚げられている。他には過去の不公正な裁判を反省する為に最高裁判所の前には目隠しをされ座っている女性像が置かれ、ブラジリアに遷都を決定したクビチェック大統領の顔を模した像が大統領府監視する様に目を向けている。私が行った時は観光客がまばらで物売りが退屈そうに日陰で座って話をしていた。一通り見て周って私も日陰で休む事にした。ここは鳩が多くえさも売られている。4・5人の子供がえさでおびき寄せて捕まえて遊んでいた。騒々しい。。。

<写真説明> 左が目隠し裁判の像。右はクビチェック大統領の顔像。頭の上にちょこんと乗っているのは鳩です。
目隠し裁判の像 クビチェック大統領像

ブラジリア風景三権広場から歩いてテレビ塔まで行く。テレビ塔の下には噴水があってなかなか涼しい。周りを見るとカップルが昼間っからブチュブチュしている。やっぱりラテンの国は熱いのね。他には何かのイベントをしているらしく沢山の人が座ったり立ったりしながら見ている。噴水から少し上った所にテレビ塔はある。周りにはアクセサリーを売る店が出ていてそこも人で賑わっている。

夕日テレビ塔には展望台へ行くエレベーターがあるのだが修理中で稼動していなかった。しょうがないと近くをぶらぶらしていたら幸運な事に直ったらしい。すぐに行くのは再び壊れるかもしれないと思い実験体(?)を何回か見送ってから私も上へ。展望台は約75メートルの位置にありブラジリアを上から見下ろす事ができる。丁度夕暮れ時だったので夕日を見て最後の回で下へ戻る。エレベーターは太陽の昇っている間しか動かないようだ。既にイベントは終わり暗くなり始めたからかアクセサリーの店もほとんど閉まっていた。夕食の為、パティオ・ブラジルショッピングセンターへ行く。

ここは5階建てで面積もかなり広い。服、食品、電化製品などの店が入っていて何でも揃いそうだ。エクアドルにもショッピングセンターはあるがこの規模と同じ物は無い。さすがブラジル、エクアドルよりは進んでいると言う事か。ここのフードコートで飯を食ったがポルトガル語ができないとキツイ。バイトの姉ちゃんに冷たい目をされながら何とか注文。「何とかなると思っていたスペイン語がほとんど通じない。あと数週間どうするんだおいら・・・」と暗澹たる気持ちになりながら飯を食って宿へ帰って休む。無機質なブラジリアの町の印象と言葉に不安を抱えながら私のブラジルの旅は始まった。

ブラジリア写真館

ブラジリア (Brasilia)

地図 ブラジル中部にあるブラジルの首都。20世紀半ばに何も無い所に作られた計画都市。地図を見るとジェット機を模した形になっていて官公庁、住宅地、商店街などくっきりと区切られている。

緑は少なく乾いた赤茶けた土が印象的。宿も20ドル位からと高めで旅行者が行く所ではないと思った。ただし機能美では他のどの町よりも優れているように思えた。もっと人間味のある町にしようとしているそうだがこのまま機能美だけを徹底的に求めて欲しいと思うのは私だけか?

バスだとベロオリゾンチからバスで12時間。ゴイアニアから3時間など各地主要都市と結ばれている。勿論空港もあるので飛行機を使う事も可能だ。

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