ボリビア旅行記

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ティワナク訪問記

ラパスの坂道を上がる 宿のオヤジにティワナク行き乗合バスの出るセメンテリオ(墓地)まで市内バスでどう行くか確認する。 うにょうにょと説明を聞くとバス一本で乗り換えなしで行けるようだ。 よし出発!前日はひどい天気だったがこの日は晴れている。

 前日、乗り合いタクシーの出る場所を調べてあったのだが迷ってしまい、人に確認しながらようやく乗り場に到着。 一台ティワナク行きのワンボックスワゴンが待っていたが人がいっぱいになるまで発車しないらしい。 仕方ないので朝食を買って戻ってきたら乗客が揃ったようだ。乗り込むよう促され、発進。

 ワゴンはぐんぐん坂道を上っていく。ラパスの町は盆地の凹んだところに造られていて 斜面にもびっしりと黄色い建物が並んでいる。上りきると大通りに出て、そこから少し走ると 景色は街から荒涼とした大地に変わる。

いたずらっ子イスラエル ワゴンの二列目の席に座っていたのだが乗客を詰め込むため 一列目との間のスペースに向かい合って親子が乗っていた。 一緒に行った人が子供が好きでその子にデジカメや時計を渡したりして遊んでいた。 何歳か聞いてくれと頼まれたので聞いたら五歳とのこと。 へーそうなんだと思ったら母親が本当は三歳よと教えてくれた。 どうもこの子は歳を聞いても時間を聞いても五と答えるのが好きらしい(笑) 他にも私の隣に座っていたボリビア人のおばさんを『君のおばさん?』と質問してきたり ハチャメチャで面白かった。(ちなみに私のお姉さんと答えておいた)

 この子と遊んでいたらあっという間にティワナクに到着。 お別れにアメをもらってさようなら。 窓から顔を出して見えなくなるまで手を振っていた。 かわいいなぁ。元気に育てよイスラエル!
(イスラエルってのはこの子の名前。スペイン語圏だとそんなに多くはないがままある名前)

遺跡地図 遺跡の入場券を買ってまずは博物館へ。 ここには土器、青銅器など時代ごとの道具や土偶、人骨などが展示されていた。 良くある展示品という印象。

 そして遺跡へ。とにかく広い。まだ発掘中であり復元もあまり進んでいない。 ピラミッドだったと言われている部分が小高い丘になっていてそこは目立つが それ以外はだだっ広い白く煤けた大地が広がっている。

 まずはKALASASAYAと呼ばれる石壁で囲まれた高台へ。広いスペースの中に点々とモノリートと呼ばれる ティワナクを象徴する石像が二体。そして太陽の門と呼ばれる小さい門がある。

エル・フライレポンセ ポンセと呼ばれる像は体に文様が残っているなど保存状態が良く、エル・フライレと呼ばれる指が変な方向に曲がっている像は保存状態があまり良くない。 他にも幾つか石像があったそうだがこの二体と博物館に一体残っている以外はどこかに持ち去られてしまったようだ。 太陽の門は小さくてヒビが入っていて残念な感じ。

 KALASASAYAの裏に窪地があり、階段で降りると四方の壁には石に彫られた色々な顔が埋め込まれているのが見える。 酷いたらこ唇がいたり、ムンクの叫びがいたり、ここの顔はそれぞれ特徴があって面白い。 各地から訪れた様々な人種の顔を示しているそうだ。

タラコ唇の顔ムンク風の顔 AKAPANAと呼ばれる丘に上って高いところから遺跡を見渡す。(ピラミッドと書かれることもあるがあれは丘) そして、遺跡に点在する瓦礫と化した他の遺物を見て回る。

 遺跡はフェンスで囲まれているのだが男がフェンスの外から私を呼んでいる。 行ってみると陶器のモノリートのミニチュアを買わないかだって。 どうやら物売りのようだ。他にもピューマの像があったがあまり興味がわかなかったので断って離れる。

 歩いていたら文様の書かれた土器の破片が落ちているのを見つけた。 掘ればいっぱい出てくるんだろうけどずさんだなぁ。 お国柄だねぇ… けれどこういう発見があるとワクワクできて良い。

KARASASAYA遺跡に落ちていた土器の破片 遺跡を出たら次はもう一つの博物館へ。 ここには一枚岩で作られた月の門と暗い部屋の中に巨大なモノリートが展示されていた。 保存状態は良くないが高さ約七メートル。こんなものがKARASASAYAに立っていたのか。 凄いなぁ。こんなものが普通にあった往時のティワナクはどのような姿だったのだろうか。

 モノリートを見上げてしばし休憩。 ティワナクは広くてしんどい…

 そして最後はプーマピンク遺跡。 ここは瓦礫が残るだけで特に何も無かった。 強いて言えばボリビア人カップルがいちゃついていたのが印象に残る。

昼食リャマのステーキ 遺跡巡りが終わったのでちょっと遅い昼食。 メニューにリャマのステーキがあったので迷わず注文。 聞くとリャマのおしりの部分のステーキらしい。 臭みはないが、パサパサであまり美味しくない。 可愛いリャマは食わない方が良いってことか…

 ラパスへの帰りの乗合タクシーは教会のそばから出ている。 何台か声をかけてみたが、来たときに乗ったセメンテリオまで行く車はないようだ。 終点まで行って市内バスに乗り換えろということなのでその通りにしたら 無事に宿の近くのサンフランシスコ広場まで帰ることができた。

 まだまだ発掘も復元も進んでいなくて、青い空に荒涼とした大地が印象的だったが 素敵な出会いもあったし行って良かったな…

ティワナク(Tiwanaku)

 ラパスから乗合バスで約二時間。私は乗合バスで行ったがツアーで訪れる人も多いらしい。

 ティワナクは博物館二箇所と最初に行った遺跡、最後のプーマピンク遺跡と それぞれ離れたところに見所が点在していて疲れた。

 ちなみに世界遺産の方にも写真があるのでよければどうぞ。

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