ベトナム旅行記

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ミーソン訪問記

ミーソン遺跡 森を抜けると木の陰に赤茶けたレンガ積みの建造物が見える。遠くから見てもレンガが所々崩れ傷んでいるのがわかる。少しずつ近づきながら思っていたより保存状態が良くないとがっかりする自分がいた。

 ミーソン遺跡。ベトナム中部沿海部に栄えたチャンパ王国の遺構。創生は四世紀。それから十三世紀末まで生きた宗教施設だった。シヴァやナンディなどバラモン教の彫刻が多く残る。1999年に世界遺産に登録された。

ツアーバス 前日にホイアンで2ドルのツアーに申し込み、今朝8:00に宿を出て窓全開の韓国製バスに乗ること1時間半でミーソンに着く。

 バス発着場からは橋を渡りジープに乗ってやっと遺跡の入口に到着する。そこから約10分森の中を歩くと冒頭の景色が広がる。ここは歩ける距離に複数の遺跡群が存在し、最初に保存状態が最も良いグループB/C/D、草地の中に瓦礫が転がるグループA、修復中の建物に頭の無い石像、文字が刻まれた石碑の残るグループE/F、そして森の中にグループG、H、L、Kが点在している。

シヴァ神坐像天女? 建物は経年劣化とベトナム戦争の影響甚だしく屋根から草が生え、繊細だったであろうレリーフは崩れ、無残な姿を晒している。一応、複数の祠の中にシヴァの坐像、踊るシヴァ神、天女らしき女性の像、牛の像などの保存状態の比較的良い彫刻が展示されている。

 グループB/C/Dの後にグループAへ行ったが残骸が残るだけ。脇に幾何学模様の彫刻の刻まれた見事な石柱が倒れているのに気付き、これがあるべき姿で立っていればなぁと残念に思う。

グループA 森の中の石畳の道を進み少し歩くとグループE/Fに至る。頭の無い立像が旅行者を迎えてくれる。この立像に自分の顔を乗せて写真を撮る旅行者が多い模様。日本人に限らず欧米人もやっていた。ぶ・文化財でなんちゅうことを・・・(笑)

 一番奥にトタンの屋根で覆われ、鉄柱で所々を支えられた風化したレンガ造りの高い建物。修復中のその姿が何とも言えず痛々しい。そのすぐそばにある石碑には何かわからない文字(チャンパ文字だろうか)が刻まれ一体何が書かれているのだろうかという好奇心と何年ここに立ち続けているのだろうと思いを馳せる。(レプリカかもしれないけど)

ツアー客が多い そして再び道を歩き、ジープに乗り換えバスへ。再び一時間強、田園風景の中を疾走しホイアンの町へ戻ったのである。

 ツアーに参加すると大勢で押しかけることになりあまりじっくり見られないかもしれない。ただし現地では約二時間自由行動になるので安く行くならホイアンから2ドルのツアーに参加すると良いだろう。バイタクに値段を聞いたら往復で6ドルと言っていた。一人にしか聞いていないし、行く気がないので値切らなかったがゆっくりするならそれもありかもしれない。ただ、保存状態が良くないのでチャンパに興味のある人や遺跡好きの人以外は無理してまで行く所ではないかも。

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