『酔っ払ってやっちゃいました。』って話ではなく自転車で一周してきた。きっかけは半年ほど前に都内に別宅を設けたこと。そこを拠点に何回か自転車に乗る機会があり知っているようで知らない都内を走るのが面白くなったのだ。何故山手線一周に考えが至ったのかといえば非常に短絡的で都心をぐるっと周る路線を極めれば都内を制覇した気分になれるんじゃないかと考えたからだ。
山手線はウグイス色が印象的な東京の環状路線だ。全長34.5km。その中に29駅。1909年に貨物線として一部の路線が開通し1925年より現在のように環状運転が開始された。自分は出身が常磐線沿線なので都内に出るときはいつも日暮里か上野で乗り換えているので馴染みのある路線である。(今も通勤で使用している)
馴染みのある上野駅を出発し外回り(上野から御徒町方面へ)で再び上野に戻るルートを採る。品川から渋谷までは定期的に使った事が無いので迷うかもしれないな。
さて上野である。丸井の時計は10:00を少し回り、気温10℃を示している。ピンクのシャツにカーキ色のズボンという出で立ちで、1998年に買ってからパーツを一切交換していないオンボロ16インチ無段階変則折りたたみ自転車にまたがり御徒町へ向かって自転車を発進させる。ここに戻ってくるのは何時になるのだろうか。
[上野→御徒町] 10:06-10:09 [御徒町→秋葉原] 10:07-10:17 [秋葉原→神田] 10:18-10:24 [神田→東京] 10:25-10:40(八重洲口)-10:47(丸ノ内口) [東京→有楽町] 10:48-10:53 [有楽町→新橋] 10:54-11:00 [新橋→浜松町] 11:01-11:11 [浜松町→田町] 11:11-11:23 [田町→品川] 11:23-11:36 [品川→大崎] 11:37-11:52 [大崎→五反田] 11:52-12:00 [五反田→目黒] 12:01-12:09 [目黒→恵比寿] 12:11-12:23 [恵比寿→渋谷] 12:23-12:39 [渋谷→原宿] 12:39-12:50 [原宿→代々木] 12:50-13:03 [代々木→新宿] 13:03-13:17 [新宿→新大久保] 13:18-13:31 [新大久保→高田馬場] 13:31-13:52 [高田馬場→目白] 13:52-14:01 [目白→池袋] 14:01-14:13 [池袋→大塚] 14:13-15:14 西口に到着するも以前、昼飯時に通っていた中華屋を目指しわざわざ東口へ。まずその店を探すのに時間がかかる。そしてやっと昼食。薄汚れた雑多な趣の店内は昔のまま。値段も昔のままなんだけれどボリュームが増えたような・・・780円の定食でこんなにおかず(海老・野菜・揚げ豆腐のあんかけ、マーボ豆腐、納豆、目玉焼きとサラダ、漬物)が付いて来るなら毎日でも通いたいぞ。
腹が満たされ、やる気が削がれた。膝痛いしチェーンはガツガツ外れるし。それでも中途半端は良くないと大塚方面へ走り出したと思ったら目白方面に逆走してた(爆)
道路標識とバス停留所の案内に助けられた。来た道を戻り今度こそ大塚方面へ。明治通りを走ればなんとかなるだろうと思っていたらその下を山手線が通過。そうか池袋から大塚は線路が大きく曲がっているのか。本郷通りに入り都電荒川線を見つけそれに従い走る。知ってるつもりは駄目ですな。 [大塚→巣鴨] 15:14-15:27 [巣鴨→駒込] 15:28-15:34 [駒込→田端] 15:34-15:43 [田端→西日暮里] 15:43-15:54 [西日暮里→日暮里]15:54-15:59 [日暮里→鶯谷]15:59-16:08 [鶯谷→上野] 16:08-16:19 上野へは言問通りから入谷口通りを経由し広小路口へ再び戻る。入谷口に入った時は嬉しさよりもやっと終わったって気分。結局六時間十五分かかったがもうちょっとちゃんとした自転車で周りたかったなぁ。
以上が私の山手線一周の記録である。頻出キーワードはチェーンと膝。ボヤキ続けてやっとゴールって感じが出てて良いでしょう。最後に質問。この二つの単語はそれぞれ何回文中に出たでしょう?
アメ横は人通りが多いだろうと側道で御徒町へ。何回も歩いている所なので楽勝。
松坂屋方面に出て中央通りを通って秋葉原へ。ここも歩き慣れた道。ドンキホーテ他何軒か開店待ちの行列が出来ていた。何を買うために皆並んでいたんだろう?
中央通りへ戻り交通博物館前を通過し斜めに走る細い道へ。そして再び中央通りで神田。
大人しく大通りを行けば良いものを線路沿いに進む。しかし、なんとなく日本橋へ行きたくなり再び中央通りへ復帰。八重洲口に出るがレンガ造りの丸ノ内側駅舎の方が写真写りが良いからとわざわざ反対口へ。この頃は元気だった・・・この区間で何回か自転車のチェーンが外れる。この時はこれで一日苦しむ事になるとは思わなんだ。
はとバス乗り場を通り過ぎ線路沿いを有楽町へ。右膝が痛くなってきたぞ。
帝国ホテルを右手に見てここも線路沿いを走り新橋に至る。チェーンの調子が悪すぎる・・・
上野を出てからもう一時間経っちゃったよ。新橋駅前の機関車をカメラに収めてさあ出発。膝は痛いしチェーンはガチガチ外れるし参っちゃうな。
東京タワーを撮影し田町駅に至る。フリーエンジニア時代に契約していた会社がここにあったなぁ。
ここから渋谷までは駅と駅の間を歩いた事が無い未知のゾーン。ここが山手線内で最長区間(2.2km)。泉岳寺ってこの区間にあるのか。
この区間は全く道がわからず。とりあえず五反田方面に進むもこのままだと大崎を通過せず五反田まで行ってしまいそう。なので通行人に道を尋ねる。おじさまは親切に教えてくれた。良い人に質問できて幸せ。教えてもらった通りに進むと見た事のある道が・・・半年前に一度だけ行った転職紹介会社だ。地図の点が面になった瞬間。この区間にソニー村があるんだね。初めて知った。
五反田方面に見える東急ストアを目印に目黒川沿いを走る。五反田は大学生の頃に単発バイトで一回だけ来たことがあるような・・・駅前はおぼろげながら見覚えがあった。
線路沿いを走っているといつの間にか目黒だった。神田からチェーンが全区間で外れている。。。チェーンを替えればマトモになるのはわかっているけれどそもそも自転車のサイズがおいらには小さすぎる。そのせいで膝を曲げたまま長距離乗るから膝が痛くなる。重くなって運搬性は劣るけど膝を伸ばせるもっとサイズの大きな折り畳み自転車を買おうかな。長いシートポストが安く入手できれば買い替える必要ないんだがねぇ。
ガーデンプレイス前を通り、やってきました恵比寿駅。もうすぐ半分だ!
自転車で走っていると四方八方から線路が一点に集まっているのがわかる。渋谷がターミナル駅だと実感。駅前では彼の有名なモヤイ像、ハチ公を初めて撮影。モヤイ像前は人が少なく楽勝。ハチ公前は人が多く自転車を連れてなんとか正面へ。ところがハチ公の真ん前で待っているおっさん一人。カメラを取り出しおっさんとハチ公の撮影会開始。二枚撮ったら気付いたらしく、いなくなった。別にそのままでも面白いから良かったのに。待ち合わせ場所をハチ公前に指定する人が何と多い事よ!スクランブル交差点の真ん中で待ち合わせすればわかり易くて良いのにね。
土曜の昼の祭の如し渋谷の町をベルをリンリン鳴らしながら原宿へ向う。目黒から落ち着いていたチェーンが再び外れる。この後の全区間でチェーンが何度も外れ続けた。
田舎者のメッカ竹下通り入口を横目に代々木へ。途中で500ml紙パックの野菜ジュースを購入。そろそろ休憩しようかな。
中央線の踏切を越え紀伊国屋前の広場で休憩。朝晴れていたのに雲が増えてきた。しかもここ、日陰だからじっとしていると寒い。約5分の休憩で再出発。休んだ気がしねえ。
新宿から田端まで駅間を歩いた事がない。再び未知のゾーンに突入。何とかなるさと思っていたが、何ともならず迷った。西武新宿駅までは線路沿いを行くも、ちょっと進んだら直進できなくなって大久保方面へ斜行。右側を見ながら走っていたので大久保駅を発見しけれどあそこで気付かなかったらもっと時間をロスしていたんだろうな。
迷わないように幹線道路沿いを進もうと明治通りを目指すが、目の前に出現する脇道の誘惑に勝てず。こっちかどっちかどうするかと迷いながら走ると戸山なる公園に到着。日当たりの良いベンチで再び休憩。目の前には子供向けの遊具。子供が楽しそうに遊んだり、上半身裸で黒い短パン姿の爺さんが体を鍛えている。このミスマッチは何だろうか。視線を変えるとパンダを発見。異様に手(前脚?)が長く、左手はどこを触っているのか非常に気になる。おかしな奴だ。
この区間も住宅街の細道へ。学習院の敷地に当たったらそれ沿いに目白駅へ。
目白で下車した経験がない。というわけで初目白。学習院があるのは知っていたが駅からこんなに近いとは知らなんだ。
池袋は大学を卒業してすぐに入社した会社があった場所。土地勘があると誤解して大きくタイムロスした。
引き続きこの区間も迷う。線路沿いの道を行こうと思ったが発見できず。だらだらと細い道を走っていたら大きく道を外れてしまった。なんとか白山通りに到着し巣鴨へ至る。
駒込までは線路沿いを走ってすぐに到着。久しぶりに順調に着いたので嬉しい。
この区間で山手線は急カーブする。線路と同じく右に曲がり田端へ。膝痛いぞ。
坂を上り平地を進むとあとは下っておしまい。終わりが近いからか駅の写真を撮り忘れた。やれやれと戻る。なんか頭がぼーっとしてきたぞ。
ここも線路と平行の細い道を走る。だんだん暗くなってきたな。そういえばこの区間が山手線で一番短い模様。(05.km)
日暮里駅前のパチンコ屋で用を足す。催した時にパチンコ屋って便利だなぁ。ずっとチェーンと膝の調子は悪い。だがもうすぐゴールだ。
遂に最後の区間。都内最大のラブホテル街を抜ける。携帯を持ったケバイおばちゃんが一人ホテルの前で電話をしている。このおばちゃんもしかして・・・。妖怪が徘徊し妖怪好きも生息する街、鶯谷。怖いねぇ。