日本旅行記

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日光散策記

 栃木県日光市。1999年に日光の社寺として東照宮・二荒山神社・輪王寺が世界遺産に登録された。 東照宮へは小学校の修学旅行で行った事がある。だけれどすっかりどんな所か忘れていたし、ちょっくら写真撮っていろは坂に上るかなと思い自転車持って家を出た。

 今回撮影した写真はこちらからどうぞ♪

 浅草から東武線快速で約2時間。\1320。(2002/3/31末時点) 思っていたよりも近い。東武日光駅前で自転車を組み立てまずは二社一寺へ。入る前に社寺共通券を千円で購入。まずは輪王寺へ。

輪王寺 輪王寺っていうのは767年創建され弘法大師空海も修行していたという由緒正しいお寺だ。ここでは色んな物が売られている。
1.守り本尊入りの数珠・・・数珠にのぞき穴があり覗くと守り仏が見える \3,000-
2.干支の守り神のお守り・・・他には滅多に無いものらしい \1,000-
3.薬師12神将お守り・・・薬師12神将のお守り \1,000-
4.不動明王の剣・・・おもちゃみたいな小さい剣 \5,000-
5.家光香・・・徳川家光が愛したと言うお香 \2,000-
6.天海僧正の遺訓の書かれた色紙・・・ありがたい(?)言葉の書かれた色紙 \?,???-
これらは三仏堂、鳴き竜、大猷院で販売されている。

 ここでは商売の秘伝も受け継がれているのか、なかなかうまい殺し文句を使っていた。一般的に一度行った観光地を再び訪れる事はほとんどない。(よっぽど気に入った場所は除く)その事を知ってか知らずかわからないが売子は参拝者に「ここで買った物の効果は一生ですよ」と声をかける。その言葉を聞いてここにもう来る事もないだろうし、わざわざ観光に来てるから金使うのはなんてことないし、一生効果があるなら買ってもいいかという事になる。実際、お守り類はかなりの人が購入していた。

 東照宮に入ると、すぐに人だかりができている事に気づく。こじんまりとしたあまり目立たない建物がその人だかりを作っているらしい。彼等はその建物の壁に住んでいる、日本一有名な猿が目当てなのだ。

この未来へ続く足跡をよくご覧になっている方であればインド旅行記に同じタイトルの小話があったと記憶しているかもしれない。今回はあんなバッタ物じゃなく正真正銘本物だ!

saru01.jpg <- これが本物!!

 その建物の中には真っ白なお馬さんが・・・どうもここは厩舎らしい。壁を見ると有名なトリオの他にも親子猿や上や下を向いた猿などお猿さんがいっぱい住んでいるようだ。ちょうど都合良くどこぞやのガイドの説明が耳に入る。「この猿たちは人間の一生を現している。〜後略〜」人生を現す?それって初耳。知ってました?それぞれの意味は、親子猿 -> 人間皆親に育ててもらい (決してそうとは言い切れないけど・・・)、見ざる言わざる聞かざる -> 人生においてそういった態度も必要だ。、上や下を向いた猿 -> 上や下を見つづけてもしょうがない。そんな事らしいです。(間違ってたら教えて下さい。)

インド人もさすがに他の猿の事は知らなかった様だ。だって私の買ったのしか猿は置いてなかったから!だが待てよ・・・知っていて作ったけど3匹の猿以外は知名度が低いため絶版。だから置いてなかったのでは?うぅ。真偽が気になる。恐るべしインド人。だれか私に真理を教えて下さい。
※ここで言う真理とは? -> 変な宗教や天地真理では無いのでご注意下さい。

 気を取り直し先へ進み陽明門をくぐる。ガキの頃、通っているはずだがこんなに沢山彫刻があったと全く記憶していない。興味が無くて見ていなかったんだろう。修学旅行なんて何かを見たくて行くんじゃなくって皆と泊まりに出るのが面白いんだもんな。

眠り猫 更に奥に行くと料金所がある。どうやら眠り猫を見るには五二〇円更にかかるらしいのだ。高いなと思いながら滅多に来るもんじゃないからと中に入る。でも・・・この値段は高かったかな。

東照宮を出て二荒山神社へ。ここにも料金所があって奥社に入るには二〇〇円かかるのだ。これでトータル一〇〇〇足す五二〇足す二〇〇で一七二〇円か。他の観光地と比べると高いなぁ。それでも滅多に来るもんじゃないからと入ってしまうおいらって素敵。(爆)

二荒山神社にある銭洗い弁天 奥社にはそこの泉でお金を洗うと洗った金額の何倍になって返って来ると言われる銭洗い弁天がある。鎌倉にも同名の弁天様があり老若男女問わずお金を洗っていた。硬貨だけならほのぼのとした感じはするのだがお札を洗っている人がほとんどである。。。お札濡れたら持って帰るの大変だと思うが乾けばどうも良いらしい。

 ただ、ここには誰もいなかったの『平和だな』とほっとした気分でいたら後から来た人間の皮を被った2匹の会話に凍りつく。
A:「ここにも銭荒い弁天あるのね〜」
B:「何か洗っていく?」
A:「鎌倉でやったからもう良いわよ。クレジットカードまで洗ったしね。」

 何ですと!? クレジットカード・・・!? 凄いよこのババア。。。 只々感心。まぁ、こうなりたいかというのは別にしてもここまで行くと凄すぎてケチのつけようがございません。

 更に二社一寺を歩いた後、再び自転車に乗りいろは坂へ向かう。

二社一寺の紅葉 いろは坂。修学旅行で行くとクラスに一人は事前にいろは歌を覚えてくる奴がいる。カーブを曲がるごとに「ここは〜だから次は〜だよと」教えてくれる。何で知っているのと聞くと自慢気にいろは歌を暗誦してくれる。最初はまだ良かったがカーブが四十八もあるとさすがにいいかげんにしろと言いたくなる。私は隣にそんなガリ勉君が座っていた苦い記憶がある。

 長いこと自転車を漕ぎ、やっといろは坂の始点に到着。そのまま躊躇せずにおいらは16インチ無段階変則の折り畳み自転車で突入した。単に上るのも芸がないので記念にいろは歌の標識を撮影する事にした。
※成果はこちらへ >

二社一寺の辺りはまだ紅葉を楽しむ事ができたがいろは坂は完全に紅葉が終っていた。トロトロと標識を撮影しながら登って行く。少し進むと車が渋滞を始め車列の脇を通り過ぎる様になる。車の中から注がれるいくつもの怪訝な視線を感じながら写真を撮り自転車を漕ぎ、押してゆっくり進む。そして写真を撮りまた進む。それを繰り返していたらいつの間にか中禅寺湖へ到着していた。

定番の華厳の滝を見て今度は山を下へ。下りは全く漕ぐ必要が無く楽そうに思えたのだが寒さがきつい。手は氷のように冷え、鼻からは洪水のように汁がこぼれる。それでも標識を撮影しつつ下った。

あぁ・・・またアホな事をやってしまった。まぁそれをやるために色々出かけてるんだけどね。

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