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二〇〇七年元旦の午後、盗られてもいいし欲しい奴もいないだろうと駅の待合室にパンクした折り畳み自転車、銀マット、テントを置いて犬山城まで歩く。
駅前のコンビニでのり弁を買いハイキングの準備完了。城に着いたら食うぞ!
片手にコンビニのビニール袋を提げ昼メシ・昼メシと、うきうきしながら歩く。なぜか歩行者が多い。反対側から歩いてくる人で破魔矢を持っている人がいる。どうやら初詣に行く人々らしい。
川を渡り愛知県犬山市に入る。橋からは天守閣が見える。最上階に人が見えるので元旦でも営業しているようだ。橋を渡って更に歩くこと十分。神社に到着。通りでは車が連なり参拝客で賑わっている。この辺りでは名の知れた社なのだろうか。
神社の石段を登り拝殿の脇を通り更に上がった所に犬山城はある。入場券売場前のベンチでチケット販売のおばちゃんの視線を感じながら昼食。思っていたより量が少なくあっという間に完食。なんだか物足りないなぁ。
入場券を買い、門をくぐって中へ。目の前に国宝犬山城がドーンとそびえている。これで国宝四城(※1)踏破である。
スリッパに履き替え天守閣に入るとすぐに急な階段が現れる。階段を上がると二階には鎧、屏風、古文書など、三階には日本の城の紹介をする展示が行われている。内部の所々に白い照明が配置され暗くてどっしりした天守閣の雰囲気を台無しにしている。城は自然光だけ射せばそれで良いのに、残念だなぁ。四階は何もなく、最上階の五階は展望台になっている。ここからは??や??を眺望できる。
期待が大きかっただけに雰囲気があまり良くなかったのは残念。やっぱり日本の城は姫路城だな。
来た道を戻り駅へ。神社で巫女さんのバイトの娘が目に入る。高校生くらいのバイトが何人も。『こんなに人を使うなんて神社って儲かるんだろうな。神主もバイトの面接で気に入った娘だけ採ってよろしくやってりゃいいんだから良いよな宗教法人。』とよこしまな事を考えてしまった。
駅では自転車と野宿セットが私を待っている。貧乏旅行者には巫女じゃなくておまえらがお似合いだよ。そして旅人は連れと共に電車に吸い込まれ次の目的地へ向かうのである。
※1 国宝四城 → 姫路城、彦根城、松本城、犬山城の四城
写真左から『格子の間から』『天守閣内部』『花と天守閣』
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