日本旅行記

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岐阜厳寒記

岐阜城近辺 俺は岐阜には興味がなかった。 頭の中に描いていたのはこの先の下呂、高山、そして白川郷。 ではなぜここに立ち寄り一泊したのか。 それは今の装備で何℃まで野宿に耐えられるか平野部の岐阜で試す必要があったからだ。 ちなみに今回の装備は一人用テント1張、銀マット1枚、気温5℃まで耐えられる寝袋2袋、その他トレーナ、ジャンパーだ。

 この日の夜の岐阜市内の予想最低気温は0℃。 今の装備でなんとかなるだろうと予想している。 ここでその予想が覆されるようであれば対策を考えなければならぬ。 さて、目論見どおりとなるか。

 岐阜では駅から近い公園を見て周った。 どこもトイレはあるが屋根付きの東屋はない。 今夜の降水確率は20%。おそらく大丈夫だろうが心許ない。

長良川河川敷 公園を下見した後は長良川を目指す。 岐阜城を頂く金華山の近くを通る。周辺には寺が密集しているようだ。 長良川河川敷は遊歩道があって犬の散歩をする人が1人だけ。他に人は見あたらない。 寒々しいので市内へ戻る。

 高島屋周辺がアーケード街になっていて栄えているようだ。 最もこの日は人が少なく栄えているとは言いがたかった。 通りによっては電飾が灯り華やかだがそればかりが目立ち寒々しさが強調されている。 遅い昼食は吉野家で牛丼。旅先でそんなもの食ってどうすんだ俺・・・ 色々店に入ったりしたがエスカレーターを2人で並んで乗っている人、多数。田舎はおおらかだ。

夕食 17:00になると薄暗くなってきて心持ち寒さが厳しくなってくる。 野宿場所は決めているとはいえ、見ず知らずの土地で寒い夜を迎えることを思うと 旅慣れてはいても心細くなる。 今までで一番寒かった野宿は数年前の4月末に行ったアルペンルートに入る前夜の信濃大町の一夜か、 つい2ヶ月前に行った10月末の中禅寺湖畔の一夜か。共に寒くてほとんど眠れなかったっけ。

 時間をつぶすためドトールコーヒーに入る。 客の会話を聞いていると訛りがあって地元のドトールとは似て異なる世界だ。 そんな風に感じながら日記を書いていると次第に夜が更けてきて憂鬱になってくる。

テントの中 夕食後、駅から約500メートルの公園で野営の準備。 テントを張るのは慣れているが寒さで手がかじかむ。 設置後は銀マットを敷き、2枚重ねの寝袋をその上へ。 テントの中は思っていたより暖かい。 だが、この時間の寒さは序の口、明け方にどうなるか。

 就寝後、酔っ払いの集団がガンダムの主題歌を合唱したり、馬鹿でかい声で話したりで 何度か目を覚ますがまだ寒さは耐えられる。 性質の悪い集団が去った後は静寂が訪れる。 そしてテントの上からマットの下から冷気が俺を強烈に攻撃し始める。 それでも全く眠れないわけではなくうつらうつらしていたら朝の6:00。 外はまだ真っ暗だがそろそろ出かける支度をしなければならぬ。 20分で荷物をまとめ、駅へ。

 携帯で調べたら岐阜市内の6:00の気温-0.1℃。 やはりこの装備だと0℃が限界なのかなあ・・・

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