日本旅行記

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銚子電鉄へ

 いかん、寝過ごした。目を覚ますと既に一〇時過ぎ。早起きして銚子まで寄り道しつつ行こうと思っていたのに。半分諦めて二度寝。一〇分後やっぱり起きようと寝床を出る。

 パソコンを起動し乗り換え案内を確認。十二時頃に松戸を出れば二時間半で銚子に着けるようだ。ちなみに何故最寄り駅ではなく松戸なのか。JR東日本の千葉支社が『パワフル×スマイルちば フリーきっぷ』と呼ばれる一八〇〇円で千葉県内のJR線と銚子電気鉄道、小湊鉄道、いすみ鉄道が一日乗り放題の切符を発売中で最寄り駅では購入できないので松戸まで切符を買いに行く必要があった。

 まだ時間があると、余裕綽々でネットサーフィンをしていたらそろそろ出発しないとマズい時間に… いつも思うが無為なネットサーフィンは時間の無駄。だけどついついやってしまう。そのせいで顔を洗って服を着替えてすぐに出発する羽目に。腹減った。

 松戸には一二時二〇分前に到着。みどりの窓口では五人待ち。もう少し遅かったら電車に乗れなかったかも。危なかった。

 切符を買って一〇分程時間があったので駅前の牛丼屋で牛鍋丼をかき込み、コンビニで一リットルの紙パックジャスミン茶を買って旅の準備が完了。

成田線の車窓より
成田線の車窓より

 一二時二分の成田行きに乗る。この日、空は灰色の雲に厚く覆われ霧雨が降っていた。我孫子から成田線に入り、少し走ると車窓から田園風景が広がる。乗降する客もジャージ姿に金髪の人といった都会ではあまり見かけないファッションの人が目立つようになってくる。単線だし、田舎だなこの沿線は。

成田駅に入線する211系
成田駅に入線する211系

 成田駅で銚子行きに乗り換える。少し前までは国鉄時代の113系電車が走っていたのだが今はJRになってから作られたアルミボディの209系や211系だけになってしまった。何だか旅情がそそられないなあ。

車窓から見たゆるキャラかかし
車窓から見たゆるキャラかかし

 早起きしていたら佐原や鹿島神宮に寄るつもりだったが、時間がないので次の機会だな。 両脇に田んぼを見ながら列車は走り、銚子には予定通り到着した。

銚子駅改札
銚子駅改札

 銚子では古い車両が走る銚子電鉄に乗ろうと思っていた。下車して階段を上り、隣のホームに行って更に歩くと銚子電鉄の乗場がある。そこには既に水色の電車が停まっていた。

昔の銀座線の車両
昔の銀座線の車両

桃太郎電鉄のラッピングがされている
桃太郎電鉄のラッピングがされている

 一両編成の古ぼけた車両には桃太郎電鉄のラッピングが施されている。桃鉄は昔よく遊んだゲームなので少し懐かしい気分になった。座席にも桃太郎や貧乏神などの絵が描かれていて楽しい。

 私が乗った後に人がわらわらと乗ってきて座席が埋まり、そこそこの乗車率で電車は出発する。案内係なる制服を着た笑顔の素敵な女性が犬吠駅まで乗車していて周辺の地図を配ったり、駅や車窓から見える景色について説明したりしていた。

銀座線2046のラベルが残っている
銀座線2046のラベルが残っている

日本語が変だなと思ったが剥がれているのか
日本語が変だなと思ったが剥がれているのか

 銚子電鉄の駅は無人駅が多く、ワンマン運転のため一番前のドアしか開かない。地方に行くとあたりまえだが久しぶりだったので何だか旅に出た気分になった。

外川駅に停車中
外川駅に停車中

外川駅の待合室
外川駅の待合室

外川駅のきっぷ売場
外川駅のきっぷ売場

 終点の外川駅まで乗車。なぜか生ゴミ臭かったのだが、古い駅舎を撮ったり、片道五分歩いて海を見たり、入線してきた車両を撮ったり、滞在時間三〇分を過ごした。

外川駅にやってきた緑色の電車
外川駅にやってきた緑色の電車

待合室から見た電車
待合室から見た電車

降りる人、乗る人
降りる人、乗る人

 戻りの電車は緑色の二両編成の電車。先ほどの水色の車両と同じく元京王線で走っていて伊予鉄道に移り、銚子電鉄に譲渡された歴史を感じる車両。博物館に飾ってあるような車両が現役で走ってるって凄いな。予算がなくて新型を導入できないのが理由なのだろうけれど。

犬吠駅のみやげもの屋
犬吠駅のみやげもの屋

 犬吠駅で下車して駅前を散策し、土産物屋で五枚入りの濡れ煎餅を購入。経営が芳しくないようだからちょっと応援しないとね。この駅で外川行きの一本だけ撮影して折り返してきた車両で銚子に戻る。

犬吠駅を発車する電車
犬吠駅を発車する電車

 銚子からは総武線で千葉経由で西船橋まで行き武蔵野線、常磐緩行線を乗り継いで松戸まで戻る。行って帰って約八時間の旅。銚子を出発する電車に銚子電鉄の女性案内係三人が手を振っていたのは和んだ。

引退間際の113系電車
引退間際の113系電車

 銚子電鉄は初めてだったが思っていたより雰囲気があって良かった。またそのうち出かけようと思う。

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